社員インタビュー2

製造責任者、工場長へのインタビューです。

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入社18年目 工場長の田代


−”工場長”とはどんな仕事なのですか?

端的に言うと工場の責任者ですが、主な仕事は「裏方」業務が多いです。
会社全体で進めているビジョン実現のために各部署が目標を達成できるように道筋を整えます。
アドバイスをしたり、相談に乗ったり、時には何かを判断したり、といった仕事をしています。

−どんなキャリアを歩んでこられたのですか?

工場長としては昨年からです。
入社時は製造部への配属でした。2年間は製造の現場にいましたが、それ以降、営業以外のことはひと通り経験しています。

−ひと通りですか?それはすごいですね

私が入社した頃はちょうど会社の変革期でした。今ほど組織的ではなく、規模もそんなに大きくない。
「できる人がやる」という空気の中で自分は本当にいろんなことをやらせてもらいました。
お取引先へ説明のために訪問したり、工場の技術的なこともやりました。
部署を関係なく仕事をしてきたので、何か不具合があったら顔を出してしまう癖は今でもあります。
しかし、ここ1〜2年はそれも意識的に控えて仕事をしています。

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海外からの来客対応
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真剣な表情です

−どうして「顔出し」を控えているんですか?

何かあったときに呼ばれるのは工場の責任者である私です。
それは苦ではないのですが、そうやっていろんなことに顔を出しすぎると他の者が育ちにくいですよね。
呼ばれた時には表に出ますが、それ以外の時は裏方に徹するようにしています。もっと他の若手社員に目立ってもらいたいんです。

−その作戦、進捗はいかがですか?

どうですかね…。
自分は任せてもらうと嬉しいタイプだったのですが、それがプレッシャーになる社員もいるので、個性を見て引き出すようにしています。

高蔵工業は優秀な社員が多いので、そういった面では助けられています。
優秀と言うのは、”自分の意見を持っている” と言うことですね。
寡黙でも自分なりの意見や考えを持っている社員が多いです。

−私もそれは感じます。「発言する」ということに安心感があるような、そんな感じです。

社歴の浅い若い社員からも会社の足りないところや、もう少しこういった部分で安全面に配慮した方がいいんじゃないか、といった提案があります。
今はまだ、たまたまそういったポテンシャルを持っている人が集まってきてくれている感覚ですが、
これからは組織文化の中で「自分の考えを持つ」ということを育てて行けたらいいですね。

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−仕事でこれまで印象に残っていることを教えてください。

入社して3年目ぐらいの時に、砥石の自動加工機を作ったことです。
今では自動機での加工は当たり前のことですが、15年前は自動機が一台しかありませんでした。
砥石を成形する、加工する、といった作業は手作業で行なっていましたので生産効率の向上のために「作りたい」と提案したんです。
提案は案外すんなり受け入れてもらえました。
業者の方に協力いただいて見よう見まねで作りましたが、完成するまでは大変だったことを覚えています。
その自動機は今も現役で動いています。

−仕事を進める上で大切にしていることは何ですか?
他者へ迷惑をかけないことです。自分のせいで工程に影響があったらいたたまれない。
若い頃からそう思ってやってきました。そうならないように、早めに準備をしたり、人の意見を聞きながら進めてきました。
根本的なところでは、”人の役に立ちたい”という気持ちが強いです。
何事も一人でできることは限られています。常に感謝の気持ちを持って仕事に取り組みたいと思っています。

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−これからの高蔵工業に期待すること、楽しみなことを教えてください

若手の活躍や世代交代が起こることを期待しています。
今の管理職のメンバーが入れ替わった時、どんな光景が広がっているのかは楽しみです。

今、我が社はかなり早いスピードで変化しようとしています。その中で感じることは、変化に耐えうる土台の大切さです。
会社の発展は、社員一人一人の「仕事人生の充実」によって支えられると考えています。
では、どのような時に充実を感じられるかというと、やはり会社全体で利益を出しそれが還元されていくことですね。
でもそれだけではなくて、それを進めていくには根本的なチームワークが大切だと思っています。
あらゆることが組織として噛み合い、うまくまわって、最終的にお客様に良い砥石が届けられることが目標です。
そのための土台です。この土台作りにはまだまだ時間がかかります。

−応募を考えている方へのメッセージ、アドバイスをお願いします。

「成長したい」「人の役に立ちたい」という気持ちがある方は、それを実現できる会社です。
選考ではたくさん話をさせてもらいますので、ぜひたくさん質問をぶつけて自分自身で確かめてください。

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私は39歳の時に当社に入社していますが、学校を卒業してから初めて興味が湧いた仕事は工業用バーナーの設計でした。
設計、製造、試運転、顧客への説明や交渉ごとなど様々な経験を経て、”ものづくり”がとても好きになりました。
その後、自分で何かをやってみたくて5年ほど子供服の販売店を経営しました。
無借金でしたし、生活するには困らなかったのですが、店舗での物販は待機時間が多いのでつまらなくなってしまったんです。
元々仕事が好きで、ものづくりが好き。その気持ちに気づいて転職活動をしました。
高蔵工業に入社してものづくりを生業にしてからは苦しい時もありますが、充実し、毎日が感謝の日々です。

ものづくりの面白さは料理にに例えるとわかりやすいです。
美味しいカレーを作ったあなた。
カレーを食べた人から「美味しいね」「また食べたい」「どんなレシピなの?」とコメントをもらったら嬉しいと思うんです。
また作ってみよう、今度はこんな工夫をしてみよう、となりますよね。
ものづくりの世界はそんな感じです。

当社は創業85年と歴史のある会社ですが、まだまだこれからです。
これから入って来られる方とは一緒に理想の会社をつくっていければいいなと思っています。